課題と達成状況

東レグループでは「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」という企業理念のもと、創業以来、本業を通じて社会に貢献する志を掲げてきました。現在も、CSR活動の推進を通じて経営理念の実現を目指し、計画的に取り組んでいます。

2017年10月改訂

1. 企業統治と経営の透明性

企業が果たすべき社会的な責任の一環として、経営システムや制度を常に見直し、内部統制の強化、適時適切な情報開示に努めます。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
経営の説明責任を果たすべく、HP「CSR欄」を最新情報として公開し、社内外に周知する。 HPの「CSR」欄を毎年更新するとともに、随時CSR活動トピックスを掲載し、社内外に情報開示を行う。
CSR活動をより活性化させるため、毎年、従業員に対し、当社のCSRの取り組みを理解させるべく教育を実施する。 CSR教育を毎年計画的に実施する。また全従業員を対象にCSRレポートの配布やeラーニングを活用する。

2. 企業倫理と法令遵守

社会からの信頼を獲得すべく、全ての役員と社員が常に公正さと高い倫理観、責任感を持ち、法令遵守の意識に基づいた行動を徹底します。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
倫理・法令遵守委員会は、2回/年以上開催し、取り組み状況の確認や法改正対応事項等を周知する。 倫理・法令遵守委員会は、2回/年以上開催し、指示事項及び内容を各部署職制を通じて職場ミーティング等で報告・周知する。
企業倫理・法令遵守に関わる啓発・教育を実施する。 従業員に倫理・法令遵守研修を計画的に実施する。また、ハンドブックの配布や不祥事事例の話し込み、eラーニングを活用する。

独占禁止法違反等を防止すべく、営業部員主体に毎年教育を実施する。
不正・法令違反が行われないよう内部統制を強化する。 物量監査を定期的(月次・四半期・半期)に実施し、差異フォローを徹底し、不正を防止する。

3. 安全・防災・環境保全

「東レグループ安全・衛生・防災・環境活動方針」に基づいた一元的な取り組みを推進し、原材料の調達から製品の製造、供給、廃棄に至るまでの全てのプロセスにおいて、社会と社員の安全と健康を守り環境保護に努めます。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
「安全の基本」を遵守し、「安全考動」を実践して完全無災害の継続を必達する。 トップダウンによる指示事項の他、ボトムアップによる安全活動を継続強化する。特に重点課題である「回転体」・「刃物」については「安全考動実践の為の話し込み」をヒヤリハット事例をもとに実施する。
「第5次環境中期計画」(目標達成年度2020年度)を推進し、各年度の目標を必達する。 「第5次環境中期計画」を浸透させ、毎月進捗状況をフォローする。特に単純処分量及び総廃棄量の削減、リサイクル率改善を主に活動を実施する。
自然災害・火災に対する準備・訓練を実施する。 自然災害・火災を想定した訓練(避難・安否確認)の実施や備品等を点検・補充する。

4. 製品の安全と品質

製品の安全と品質保証の管理体制を強化し、適切な情報提供に努め、安全で信頼性の高い製品を供給します。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
製品事故ゼロ件を達成する。 製品安全委員会を開催し、製品事故ゼロを目標にフォローする。
製品安全と品質保証の管理方法を教育する。 製品安全・品質保証教育を加技部支援のもと計画的に実施する。
新製品、新用途に対し、製品安全の確認を実施する。 新製品・新用途に対し、その都度製品安全審査を実施し、法令規制、特許等について、調査を行う。
品質改善対策を徹底して行い、苦情処理金額を削減するとともに取引先との信頼回復を図る。 加技部の支援をはじめ、社内品質管理体制の見直し、設備投資、品質教育により改善を図り、苦情処理金額を削減する。(予算過達)

5. リスクマネジメント

グループガバナンスの強化と一体で、東レグループ全体でのリスク管理体制を強化します。また、不測の事態が発生した際にも迅速な対応と的確な情報開示が可能なシステムを構築します。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
危険管理規程を整備し、社内へ周知、運用徹底を図る。 危機管理規程を整備し、12月までに社内周知し、運用を図る。
大規模地震に対するBCPを見直し、社内へ周知、適切に運用する。 大規模地震に対するBCPを見直し、社内へ周知、訓練を2回/年実施する。
重要リスク低減対策を推進する。 受変電設備の近代化更新を東レ工務2部支援のもと、3年計画を立案し、予算化する。

東レ建設による建屋耐震診断を実施し、主要な工場建屋、事務所等緊急度の高い建屋の老朽化対策を上期中に取りまとめ、次年度からの予算化を計画する。
情報セキュリティ対策を強化推進し、情報漏洩ゼロ件を継続する。 情報セキュリティに不備がないか潜在リスクを再度確認する。定期的に情報システム委員会を開催し、状況報告、必要な対策を確認する。
従業員へのセキュリティ教育を実施する。

6. コミュニケーション

社員、株主・投資家、取引先、消費者、地域社会、NPO、政府・行政、マスメディアなど各ステークホルダーとの対話と協動を促進します。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
社員とのコミュニケーションを図り、風通しの良い明るい職場風土を醸成する。 職場ミーティング・小集団活動・挨拶運動などを通じて、「思いやり」文化を築き、コミュニケーションの良い明るい職場づくりを目指す。
地域社会との連携を強化推進する。 毎月、地域町内自治会との連絡会を継続し、密に連携を強化する。また、地域住民からの意見・苦情等には、誠意をもってすばやく対応する。

地域行政との会議に出席し、情報交換を図るとともに連携を強化する。

7. 事業を通じた社会的課題解決への貢献

気候変動の緩和をはじめとする地球規模の環境問題への対応や医療の質向上、医療現場の負担軽減、健康・長寿・に貢献するといった社会的課題にソリューションを提供します。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
GR製品の事業拡大を図る。 リサイクルPET・バイオPET使用紡績糸を拡大を展開した。グリーンイノベーション事業売上高目標435百万円を目指す。
地域社会との連携を強化推進する。 高視認、蛍光等商品を開発・上市し、新規需要の開拓に積極的に取り組み、LI売上高目標27百万円を目指す。

8. 人権推進と人材育成

人材の確保と育成、雇用の多様化に取り組むと共に、「社員の雇用を守ること」に努め、かつ人権を尊重し、常に職場環境の改善に努めます。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
多様性な労務環境のなか、人種、国籍、身体的特徴など、差別のない、人権を尊重する風土を醸成する。 ベトナム実習生、日系ブラジル人材派遣の外国人、障害者、パート等多様な労務構成のなか、差別のない人権尊重の風土を醸成する教育を実施する。
人材採用計画を立案し、各部署の必要な人材を確保する。 採用計画に基づき、各部署の不足人材を積極的に採用するとともに、人材育成を図る。
女性が活躍できる職場づくりを推進する。 女性を積極登用(総合職転換、職制)し、活躍できる職場づくりを推進する。

9. サプライチェーンにおけるCSRの推進

調達・購買先、買付先、委託加工先、販売先、物流会社と協動し、CSR調達などサプライチェーン全体でのCSRへの取り組みを促進します。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
CSR調達アンケートを実施し、CSR取り組み状況を把握し、改善を図る。 調達先を拡大し、CSR調達アンケートを回収し、取り組み状況を把握した上、改善をお願いする。
複数購買、コスト低減、グリーン調達を推進する。 安定供給、コスト削減、グリーン調達を図るべく複数購買を推進するよう、各部署に周知徹底する。

10. 社会貢献活動

良き企業市民として、社会の持続的な発展のために、社会貢献活動に取り組みます。

2017年度 課題 2017年度 活動計画
地域づくりや次世代育成につながる社会貢献活動を積極的に推進する。
(寄付金や贈答品よりも汗をかく活動に重点)
管理部職場会及び管理会議で内容を協議し、社会貢献活動を推進する。
・高校、大学、障害者インターシップの受入
・小中学校工場見学、出張授業
・地域行事への参加(市主催・地元町内)
・セーフティレディースによる交通安全運動
・緑化運動、清掃活動
社会貢献活動を社内外にPRする。 活動結果をHP、東レぴいぷる、社内報に掲載し、積極的に情報開示を行い、社内外にPRする。