紡績糸の要素技術
歴史ある従来の紡績技術に加え、最新の純度の高い要素技術を取り入れ、様々な用途の糸を造っています。

ノーカット ウール方式
- 従来の当社紡績糸はカットウールを使用していますが、この度新たに 「ノーカットウール方式」を開発いたしました。
→ 従来のカットウール
カットをする事で繊維に切り口が発生し、その影響でチクチク感が増えてしまい風合いが悪くなるなどデメリットがありました。
→ 新・ノーカットウール方式
カットウールを使用しない事で、チクチク感を軽減し滑らかな肌触りを実現。風合い良化・膨らみ感をUPさせる効果もあります。


長短複合芯鞘2層構造糸
- 芯糸(フィラメントFY)を中央に固定し、360℃短繊維(SF)でカバーする、ハイカバー糸。
- 95%以上のカバー率によって、長繊維の中で染色困難な糸も、短繊維でカバーする事で染色問題をクリアに。
- ポリウレタン長繊維等の弾性繊維もカバー可能。

長・短複合糸(サノワ糸)
- セミカバータイプの長(フィラメントFY)短(短繊維SF)複合糸です。
- 長繊維(FY)と短繊維(SF)を複合させることで、独特な風合い感やドレープ性向上などの効果があります。
- サノワ糸には2種類の方式があり、それぞれに異なった特徴があります。
→ D1方式:芯(中心)にFY、鞘(外側)にSFを捲くステープルカバー方式です。カバー率は約70%程度です。
→ D2方式:FYとSFを交互に交撚する方式です。カバー率は約50%で、撚糸交撚のような風合いを出せれる事も特徴の1つです。

短・短複合糸(サイロ調糸)
- 精紡機にて2本の短繊維(粗糸)を合わせて糸したものです。
→ 特徴:同素材・異素材での複合可能でお客様のご要望に応じた効果を発揮する事ができます。
→ メリット:レギュラー単糸に比べて毛羽数が少なく、耐シゴキ性・シャリ感向上などの効果があります。


S撚糸
- 紡績とは繊維の集合体を引き伸ばし撚り(ねじり)をかける事で細くなり糸となります。
- 撚りには方向があり、通常はZ撚り糸になります。
- 特殊方向として、従来の撚方向(Z撚)とは逆の方向に撚りをかけた糸がS撚りです。
- 通常糸:Z撚り(左方向)
ミシン糸:S撚り(右方向) - S/Z糸を交互に使い分けることにより、表面に特殊な効果のある織物(クレープ等)を作ることができます。

染綿糸
- 当社では、様々な色の染色綿から糸を作り出す事が可能です。
- 黒、紺、グレー、赤、青、黄色など単色及び2色以上の綿を混ぜて糸にする色綿混紡、白綿と色綿を混ぜて作る事も可能。
- ご希望の色や綿がありましたら、お気軽にお問い合わせください。(先染綿・原着綿などを主体とした先染色物対応可)